ミニ★フォカッチャアートのレシピと作り方

若かった私は「フォカッチャはボソボソして美味しくない!」とかなんとか言っちゃって… 今思えば焼き立てを食べたことのない不便な娘だと公言してたようなもの。
でもそんなチープな価値観はシンガポールの植物園内の喫茶店で食べたブルスケッタで崩れ去り、その後は焼き立てだとつい食べたくなるものの1つに。
ただ、イタリアのパン「フォカッチャ(wiki)」はオリーブ油と塩のシンプルな味に、表面がボコボコして特に見た目が可愛い訳でもなく… 作りたいと思ったことがなかったけど…野菜をパーツにして花畑のようなデコレーションがされたフォカッチャアート(focaccia art 画像一覧)というのなら話は違う。やってみようじゃないか!
フォカッチャアートで準備する材料
まずは生地作りに「強力粉」「オリーブオイル」「ドライイースト」があるかの備蓄庫checkから… あとは大抵キッチンにある砂糖や塩よ、大丈夫。素材集めがラクで良いわね、フォカッチャ!
フォカッチャアートに向いてる野菜
黄色、緑、赤が混ざったミニトマトがパック売りされてたので1つGET… 試食したら焼きトマトとフォカッチャの相性は抜群だったから、トマトは是非モンでお薦め!
あとはイタリアのパンなので「イタリアンパセリ」を準備。たまたまあった「ディル」も使ってみようかなと…
正直、焼く前のディルは可愛いかったけど、焼いた後はバッサバサで残念な感じがした… イタリアンパセルはOK。ちゃんと味がしたよ、笑
実際に焼いたものを食べて、あれば良かったなーぁと感じたのは「オリーブ」。緑でも黒でもカットしてあるのでもいい… ピザに合うものは大抵イケると思って間違いなさそう!
ローズマリー
フォカッチャで多用されてるハーブは「ローズマリー(S&B)」っぽい。
でもハーブってさじ加減間違えると嫌がられるし(←メンズに多い傾向)、私の身近にはローズマリーが苦手なのもいて、アートに使うのはやめておいた。
その代わり、乾燥ローズマリーを生地にひとつまみだけ隠し味にした。乾燥は畳カスみたいに縦長でクチに残るかもしれないから、クロックヒン(石臼)で少しだけ細かく。
これを生地材料の強力粉に混ぜる。←スパイスを生地に入れるのは我がカレー恩師・水野仁輔氏がカレーパン生地にクミンシードの粒つぶを混ぜたレシピを紹介していたのが最高すぎて、その後もよく応用させてもらっている。
くどいけど、スパイスって入れすぎるとエラいことになるので最初は少量に押さえて様子をみて、よ?
なぜフォカッチャアートに型がお薦めなのか?
最初は大きなので迫力ある芸術的なものを作るぞ!と張り切っていたのだけれど、パン生地のレシピが強力粉1kgとか半端ないし… 小さいほうが都合良いことが多いと思って急遽変更。ってのも…
切り分けないので野菜が偏らない
大きなフォカッチャアートはカットするとトマトだらけの部分、葉っぱだらけの部分という悲劇がなくもない。や、勿論「ココがいい」「ソコが食べたい」とワチャワチャ楽しくなることもあるが…
ミニサイズなら1つに満遍なくどの味も楽しめて平等… 精神的幼き者達のつまらない喧嘩を防げる。平和を求めるならミニフォカッチャアートが良策。
仕上がりサイズが均一だから包装しやすい
型を使わないと広がって大きく焼けてしまって用意してた袋に入らない… なんてことがよくあるので、型を使う=安心だと思ってる。
あと並べた時、同じカタチが整列するとプロっぽい仕上がりに見間違えるからか、なぜか美味しそうに感じる… ような気もしてる。
ということで私はこの小さい四角い食パンが作れる米国Foxrun社製のローフパンを使ってみます。
フォカッチャ・レシピ
レシピは「厚焼きフォカッチャ〜バジル&チーズ」を参考にさせて頂いた、Thanks!!!
材料
- 水 150g
- 砂糖 15g ←白砂糖を使った
- ドライイースト 3g
- 強力粉 250g
- 乾燥ローズマリー 親+人差し指で摘める程度
- 塩 4.5g
- オリーブオイル 15g
1) A. 水+砂糖+イーストを混ぜて5分放置
常温の水に砂糖とイーストを混ぜて5〜10分放置。←これ最近お気に入りの方法で、砂糖水だとイーストが活発化するとかしないとか… 菌は見えないから解らんけど。
2) 他材料とAを捏ねて → 35度で60分発酵
私は最近なんでもキッチンエイドを使ってて…
パン生地はドゥーフックでグリグリこねてもらってる。
若さ溢れる皆様は手でこねてもいいだろうし、ハイテク派はホームベーカリーでもイケそうな比較的簡単なレシピだと思うよ、フォカッチャって。
生地の表面がきれいにツルッとしてきたら、オリーブ油ぬったボウルに入れて…
発酵35度で1時間オーブンへ入れておくと、こんな感じにプクッとしてる。この膨れた瞬間の手触りフワッフワと、量が増えたような得する錯覚がパン作りの最強好きなとこ❤︎
3) 8等分「55g」に丸めて → 15分休み
フワッフワな可愛い生地にグーパンチをお見舞いして潰したら(←この作業も楽しい❤︎)、54〜55gくらいの団子状に丸めて(合計8個できるはず)、濡れ布巾かぶせて15分休憩。
そろそろ15分経過するなぁ、って頃に型へオリーブ油を塗る。海外の動画を見てるとかなりたっぷりやってるから、私もたっぷりと♪
4) 型に伸ばして → 発酵(60分)
型の隅々まで生地を伸ばすんだが、型にたっぷりオリーブ油をしたので生地が滑るのは計算外だったが… 型の側面へベタッと貼り付けるように伸ばすとイイ感じに…
表面がデコボコでもOK、生地を型底へグイグイ押し付けて。
次はフォカッチャの楽しい作業の1つ、生地表面を指でツンツンして凸凹にする。先端の丸い棒(シュガークラフトのこのツール、持ってたら使ってみて!)かなにかを使うと◎。
穴をあけたら、35度のオーブンで1時間発酵。
5) 発酵した生地に +油 +粗塩
下写真が発酵終了後の生地… 上の写真と見比べてみると、発酵で生地に少し厚みがでてるの解る?
これまたフッカフカなので筆でやさしく表面にオリーブオイルを塗って…
粗塩をふる。うちは海外土産にもらった英国のスモーキーな粗塩があったから使ったけど、なければ微量の食塩でもいいんじゃない?
や、粗塩のほうが旨いとは思うけど… これがなきゃ上手く出来ないという重要食材でもない気がする。
6) 野菜を並べる
トマトはカットしてキッチンペーパーで水分を取り除く..(←というのは思い込みかもだけど比較し忘れたのでゴメン、仕事甘くて)
デコレーションはまず「中心」になるものをキメるとやりやすい気がする。イタリアンパセリを配置→で、トマトの赤、黄色…
型に入れると面積小さくて具材がたくさん乗らないや… でも逆に少量の具材でも可愛くなる!のは長所とも考えられる。前向きに♪
下のほうにシードミックス、砕いたナッツも乗せてみる… 常備食材や余った食材など何でも乗せてしまえばOKなんだろーね♪♪
7) 230度のオーブンで18分 焼く
焼き上がるとこんな感じ…
あ、「アートなし」の一番右端の少し焦げたのは、アート前に表面にオリーブ油を塗らなかったもの… 油しない=焦げるのね、なるほど!
この生地レシピ全量を鉄板に広げて、大きなキャンバスで焼き上げるのもいいけど…
ちっちゃなフォカッチャアートもかなり可愛くって好評でしたっ❤︎
あ、あと。デコしてないフォカッチャは、ステーキサンドを作ってみました。
あと、在庫一掃SALE中の英国🇬🇧Talking tables(トーキングテーブル)ミニペーパーバッグでラッピングしたらこれがまぁジャストフィット… めちゃくちゃ良かった❤︎https://t.co/6e7kqpPtpk
動画なら内側がしっかりコーティングされてるし紙にコシがあるの解るかなぁ? pic.twitter.com/yM8HPknxV5
— 菓子デコ道具屋 nut②deco(ナッツデコ) (@nut2deco) September 1, 2020