発酵あんこで「あずきバー」を作ってわかった問題点

井村屋、あずきバー。1973年、オイルショックにデビュー。
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1本に100粒のあずきを均等に入れてるお心遣いに気づくことなく、毎年何百、いやっ何万粒のあずき粒を食べてきたのね…
これだけお世話になっておきながら恩を仇で返すようで申し訳ないけど。今まさに、あずきバーを作ろうとする私を許して欲しい。
なんせ「発酵あんこ」が無事完成し、夏のあずきデザートは何か?と考えても、馴染みの味「あずきバー」しか思いつかずにいるのです。
あずきバーが固すぎる問題
たとえ好きでも、相手の全てを許して愛せる女じゃないんで欠点は指摘しとく。モノ作りは問題解決が大事なのよ? あずきバーの欠点、それは…
固すぎ! ←欠点はここしか思い浮かばない
水分が欲しくてアイスキャンディを食べてるのに、初めがちっとも溶けてかないから、カッチカチのボディにかじりつくんだけど…
まーったく歯が立たない。今時の女子なんて歯にセラミック貼付けて白くしたりして相当金かけてるのよ? 折れたら恨まれるからね?(←ずっと羊の骨を恨んでる女を知ってるし)
もう少しだけ柔らかくてフレンドリーな食感にしたって良くない? と前々から思ってたので、生クリームを泡立てちゃう。←これに発酵あんこを混ぜたら柔らかいよね?
やだ。初回にして師匠越え? どうしよう、笑いが止まらんわ!
発酵あんこの甘み不足問題
発酵あんこが甘い甘い言うけど。正直、拾ってきた栗を茹でたような甘さ。よ? 甘いけど、言うほど甘かぁーなくない?
だから、しれーーっと練乳を混ぜる。植物性の生クリームなんて、練乳を少し加えるだけで、少し良さげな生クリームの味になるくらい。練乳はナイスな甘みを持ってるんだぜ?
15g。←ぜんぜん足りない。
追加で20g。もう自然の甘さとは言えないや、と寂しさと後ろめたさが入り交じるが「美味しいファースト」。発酵菌はまだどこかにいるはずよね?
レシピはこんな感じ…
生クリーム:50g、練乳35g、あんこ200g
これをよく混ぜて、アイスキャンディ型へ。生クリームが入るとネットリ感があるので、絞り袋で型に流し込んで行く。
3つ絞ったら、4つ目に欠ける量しか残らない。全然足りない!
計ってみると、うちのアイスキャンディー型は、1本に70ccチョイ。これにフル満タンだと移動時や冷凍庫内でこぼれちゃうから、70ccがベター。
となると、350cc作れば、1列分。5本できる、って計算さ!
生クリームの問題点
固い固いとあんだけディスっておいて今更だけど、生クリームにすると柔らかすぎて、型からはずしたら、角が少しガサガサっとして、キレイじゃなかった…
あと、柔らかいのを食べて気づいたけど…
あの井村屋あずきバーは、あの固さがサッパリして美味しかったんじゃないか? なんかねぇ、、、違う。あずきバーはこんなんじゃないんだ、全然違うんだ!
最終レシピ
というわけで、生クリームを使わず牛乳だけで作るほうが、あずきバーっぽくて美味しいと気づいて、このレシピに落ち着く。
発酵あんこ: 125g、練乳25g、ミルク200g (←5本分)
あんこが100gしかないなら、牛乳多めにして少し練乳も多くしたりして、最終的に350ccに調整すれば5本分できる。
注ぐ前にペロッと舐めて、少し甘いかな?くらいにしておくとアイスキャンディは美味しいよーな気がする。←この甘さ問題は好みだから、調整して!
あと、ミルクと表記したのは、ここを豆乳にしたり、アーモンドミルクにしたりしても良いかな、?と思ったので…
ミルクを使うと流れる液状なので絞り袋も使わずに済むし、あんこ瓶に牛乳を注いでシェイクしちゃえばキレイに使いきれるし…
断然こっちがイイと思うよ!
アイスキャンディを食べるなら…
型から外したばかりのアイスキャンディは柔らかくて溶けやすいので、密閉容器やジップロックに入れて半日以上冷やしておくとイイみたい。
あと、みんなに配るときは、紙コップに立ててあげると食べやすいし、華やかな色した紙コップなら、地味色あずきもインスタ映えるかい?
せっかく発酵の成分が入った、美味しいアイスが作れたんだもん! 誰にも見てもらえないなんて悲しいじゃんか…
1人でも多くの人に見てもらえるルックスにおめかしして、知ってもらう努力はしないと、ね。(←最近ずっと適当にやってたSNSの勉強してて教わった。まだまだ修行が足りないが、頑張るぞっ!)