ドーナツにトロッとかけるのはアイシング? それともチョコレート?

ドーナツって、上からトロッとしたものがかかってるよね。グレーズドって言うの? あれメッチャ好きなんだけど、お嫌い? 見た目なんてどーだっていい派?
お菓子のデコレーション=化粧のようなもので。ありのままの素顔が1番美しいなら不要、素材がイイだなんてナント羨ましい。
比べて私はもう若かぁーない。おめかしは意外と好きだけど、それ以上にある程度コ綺麗にするのは今や身だしなみだし。ん? ってことは…
化粧っけないドーナツ、ってことはスッピンってことよね? 寝起きで鏡に映る自分と同じ? や、むりむり。素顔のドーナツなんて怖い、怖い、怖い…
コンシーラなどのベース下地はしっかりめにして、不都合は隠しておきたい。
下地といえば「チョコレート」「シュガーアイシング」の2種あると思うけど、どっちで作ってる? ってか、どっちが好き?
私はなんとなくチョコを用意しちゃう、かな。でも、それぞれ特徴があるので少しまとめてみます。
アイシングを使う場合
アイシングクッキー屋を目指し挫折したのが2004年だから、かれこれ早15年。あの頃はこんなに多くの人がアイシングクッキーの作り手になるなんて思ってもみなかったけど…
今や、アイシングクッキーについて説明することも減り、お菓子作りをする人の「アイシングカラージェル」保有率はなかなかだと思う。
だからカラフルに作るとすれば、このジェルカラーが使える「シュガーアイシング」のほうが作りやすいのかもしれない。
艶っとしたなめらかなお砂糖=グレーズド、という奴ですね。このブルーのドーナツは、アイシングシュガーで作ったもので…
乾燥させると表面は固まるけど。グイッと指で押すと陥没する感じで、全部がカッチカチに固まるのとも少し違うかな…
だから持ち歩くときは少し注意が必要ね。
アイシングシュガーを使うときの問題は、アイシングの濃度。薄すぎると下地がカバーしきれず、ドーナツの色がでてしまう場合が…
これは焼きドーナツで、油コーティングされてない分、シュガーアイシングの水分をドーナツが吸っちゃったみたいなの。
ま、もしこうなっても慌てず。ドーナツをシュガーアイシングにドボンとつけた後、下地が乾燥してから2度づけすれば、キレイな色になるから。大丈夫!
チョコレートを使う場合
その点、チョコレートはカバー力抜群! とはいえ、このチョコってヤツも「濃度」が大事で。サラッとしたものと、ドロッとしたものがあってさ…
業界用語っぽくいえば「チョコレートの流動性」←ショコラティエさんはこう表現していたわね。
サラッとした流動性の高いチョコは、ドボンと付けやすくて作業性がいい… って、ドボンドボン言ってるけど伝わる? ドーナツをつける作業を「ドボン」と呼んでます。
Blogの作業説明いドボンドボンって言ってるけど、解らないかもしれないよね? これがドボン、です。 pic.twitter.com/dWdVERa1nG
— nut2deco (@nut2deco) 2019年7月15日
流動性でいうとNUT2decoのキャンディライターはモッたり絵の具のような質感なので、流動性はイマイチ。
でも、こんな感じに使うこともできるんだよ…
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ドボンするって、ね。使用量(=ドーナツにくっつける量)より多めのチョコをボウルに用意しないとキレイにつけられないし、ボウルにくっついたら洗い流すし… ←チョコって高いからこれがやたら悔しい!
うちのキャンディライターは流動性でいうとダメな奴だけど。市販のホワイト板チョコに(カカオバターじゃなくて植物性油系なら)混ぜて使ってもいいんだ!
市販の板チョコってサラサラすぎるくらいサラッサラだから、キャンディライターと混ぜて使うと少し濃度が高まってドーナツにも乗りやすくなるし、米国製で発色いいから着色料代わりに使うとパステルカラーが綺麗よ。
今回は黄色を混ぜて、淡いバナナカラーにしてみたんだけど…
アートなバナナを目指したが「何それっ、1ミリもバナナじゃない」と失笑され、恥ずかしくて秒で腹に収めたけど。うー、恥ずいけどこの写真しかないから一応載せとく…
解ってる。もう解ってるから「見えない」とか言わないの。シーッ!
チョコを色づけするときの注意点
チョコは油性なので、油性に対応できるチョコ用の着色料があるんですよ。デコ屋のNUT2decoでもちゃんとご用意してます!
アイシング用ジェルカラー(←水性)を混ぜると分離したり、時間がたってからブルーミング(カビみたいな白いのが浮き上がる)する可能性がある。微量ならイケなくもないけど、邪道と理解したうえでドーゾ♪
表面が固まらないうちにトッピング
アイシングもチョコも、どちらにしても表面がかわかないうちに、スプリンクルなどをのせればデコレーションが楽しめます。
ドーナツだけ焼いておいて、スプリンクルやジミー、ノンパレルなどのパーツを用意して、それぞれが好きにデコレーションを楽しむドーナツ創作大会を開くのも面白いですよ♪
ぜひやってみてください♪♪